Kamkam Health Program

カムカム健康プログラム

私たちの貢献(Contribution)

カムカム健康プログラム:噛むことから始まる、全身健康のイノベーション

カムカム健康プログラム」は、東京科学大学(旧 東京医科歯科大学)の松尾浩一郎教授らによって開発された、口腔機能向上プログラムです。病態生理学分野では、松尾先生の提唱される「食べる力の維持が健康長寿の源泉である」という理念に深く共鳴し、松本歯科大学 顎口腔機能制御学講座部門 増田裕次特任教授らとその知見を地域に還元する活動を行っています。

プログラムの核となる理念:なぜ「噛むこと」が重要なのか

「噛む(咀嚼)」という行為は、単に食べ物を細かくして飲み込みやすくするだけのプロセスではありません。松尾先生が強調されているのは、口腔機能が全身の老化(フレイル)の入り口になっているという事実です。

オーラルフレイルの連鎖を断つ 噛む力が弱まり、硬いものを避けるようになると、食事の内容が偏り、タンパク質やビタミンが不足する「低栄養」状態に陥ります。これが全身の筋力低下(サルコペニア)を招き、最終的には要介護状態へとつながります。本プログラムは、この負の連鎖を「入り口(口)」で食い止める、または進行を遅らせるためのプログラムです。
脳と体への刺激 咀嚼は、三叉神経を介して脳にダイレクトな刺激を与えます。しっかり噛むことは、認知機能の維持や、精神的な安定(セロトニン分泌の促進)にも寄与することが示唆されています。つまり、口の健康を守ることは、脳の健康を守ることと同義なのです。

行動変容を促す試み

「カムカム健康プログラム」が画期的なのは、専門知識を「誰でも実践できる習慣」へと移行させている点にあります。

噛むことの大切さの科学ただ「よく噛みましょう」と言うのではなく、具体的な回数や、噛み応えのある食材の選び方を提示します。これにより、住民の方は自分の食生活を客観的に見直すことが可能になります。
コミュニティによる継続支援健康づくりは一人では続きません。「カムカム健康プログラム」は、地域住民がグループで取り組むことの有効性を説いています。仲間と一緒に「カムカム」を実践することで、社会的交流が生まれ、それがさらなる健康維持のモチベーションとなるのです。

東北・岩手における社会実装の実績と展開

私たちの活動は、多くの公的支援をいただきながら、岩手県内、そして東北各県へと着実に広がっています。

2024年度

岩手医科大学は東京科学大学および松本歯科大学との三大学連携体制を構築しました。

さんりく基金の活用岩手県宮古市において、地域住民の口腔機能向上を目指した実践的なプログラムを展開しました。
公益財団法人さんりく基金
秋田県での実施秋田県の美郷町および八郎潟町におけるカムカム健康プログラムの導入・実施支援を行い、県境を越えた地域保健の向上に寄与しました。

2025年度